ブランドイメージと現場レベルのギャップ
公開日:
住宅リフォーム
昨日、グローバル展開を積極的に推進している某住宅建材メーカーの
マーケティングについてお話を伺いました。
この企業では、戦略的にマーケティングを展開し
国内外のブランド価値強化に取り組んでいます。
今までは、どこの建材メーカーも新築主体で仕事をしていたので
住宅メーカー・ビルダーを顧客としたBtoB戦略でしたが、
リフォームが進むと、商品選択に顧客が直接関与する割合が増え
BtoCまたはBtoBtoC戦略に方向転換しています。
この企業も、
明るく楽しいイメージのTVコマーシャルも打っていて
ブランド認知度も上昇していますし、
海外の企業を買収しグローバルなマルチブランド戦略を展開している
新聞記事を目にしたり、
華のある素晴らしい企業だなあという印象を受けます。
(数年前までとは大違い!)
経営戦略やマーケティング戦略が大幅に変化したことは明らか。
じゃあ、それが末端まで行き届いているのか?
という疑問が、現場サイドとしてはあります。
イメージが先行しても
その企業の「今日の仕事」の出来はどうなのか?というのは
また別の話です。
リフォーム工事というのは、基本的には
「建材(商品)」と「施工(現場)」で成り立っています。
大まかに言うと、
建材メーカーが商品を製造する。
建材メーカー・問屋が商品を元請けに販売する。
工事現場まで商品を運ぶ。
工事現場で職人さんが施工する。
という流れです。
どれひとつ欠けても、お客様にご満足いただくことはできません。
企業のブランド価値・イメージが上がっても
現場サイドの品質がブランドイメージにマッチするまでには
それ相応の年月がかかるんだろうなあと
素晴らしいマーケティング戦略のお話を伺い思った次第。
ブランドイメージが急上昇した企業の商品だからといって
現場レベルの品質まで急上昇することはないということを
エンドユーザーのお客様には知っておいてほしいところ。
マーケティング戦略がメチャクチャ上手な企業の商品は
お客様の期待が大きい分、工事完了後に不満に転換する可能性が高いなあと
現場サイドの人間としては感じました。
待てば海路の日和あり。
********
【編集後記】
1月20日から「大寒」で、暦通り寒い日が続いていますね。
七十二候ではすでに「欸冬華(ふきのはなさく)」で、ふきのとうの花が咲く時期なのですね。
春はもうすぐそこですね。ふきのとうの天麩羅は苦いけど美味!
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